犬の病気として有名なフィラリア症ですが、猫も10〜20%の確率で感染するため、予防が必要です。
猫の体は、犬の体内環境と異なり、フィラリアにとって多く寄生する事が難しいため、注目されていませんでした。
しかし、突然死の原因になっている事が発覚し、現在は猫のフィラリア予防も必要であると認識されています。
完全室内飼育で、外に出ることのない猫ちゃんでも、蚊は家の中にも入ってきますので油断はできません。
フィラリア予防のお薬はノミやダニ、お腹の寄生虫も同時に駆虫できます。
予防薬の危険性や副作用についてもまとめました。
フィラリア予防の必要性を再認識して、猫ちゃんの長生きを応援しましょう。
猫のフィラリア予防は必要!治療は困難!?
愛猫と突然のお別れを防ぐためにも、フィラリア予防は必要です!
猫のフィラリアは犬と同様、蚊に刺される事によって感染します。
苦しそうな呼吸や咳など、症状が出る猫もいれば、初期症状がなく、突然亡くなる猫も。
フィラリア予防をせずに、症状が出てしまった時にはすでに、厳しい状態まで進行してしまっています。
さらに、犬よりも治療法が確立されておらず、病気を治す治療方法はありません。
現れた症状を緩和するために必要な対症療法のみが主体です。
猫のフィラリア予防は1ヶ月に1回の投薬で、液体の付けるお薬のため、難しい投薬は必要ありません。
必要な時期にしっかり予防しましょう。
猫のフィラリア予防の費用は千円代♪液体のお薬
猫のフィラリア予防は1ヶ月に1回行い、4月〜11月の期間予防しますので、費用も気になるところ。
実際に、お薬の費用は大きさや体重で変わるものの、1本千円代で購入できる動物病院がほとんど。
さらに、猫のフィラリア予防薬は、ノミ・ダニやお腹の寄生虫も同時に駆除してくれるすぐれもの。
フィラリア予防薬は現在、肌に付ける液体タイプが製造されているので、お薬を飲むのが苦手な猫ちゃんでも安心。
液体タイプのお薬はスポットタイプとも呼ばれ、舐められないよう、首の後ろあたりの地肌に塗ります。
費用は1回分で1,400円くらい
体重でお薬の大きさや値段が変わりますがだいたい千円台で1本購入できます。
小さい猫なら1200円くらい、成猫なら1500円前後。
1本で1ヶ月効くお薬ですので、毎月の投薬が必要です。
カレンダーなどに印をつけて、投薬予定日を忘れないように気をつけましょう。
猫のフィラリア予防で副作用として現れるもの
フィラリア予防薬は、健康な猫ちゃんも病気の猫ちゃんも関係なく使用するため、通常の治療薬より使用される頻度の高いお薬です。
そのため、10倍量で使用しても問題がないかなど、厳しいテストが重ねられているため、一般のお薬に比べて非常に安全性が高いお薬です。
ですが、どのお薬でも安全性が高くても副作用はつきもの。
健康な愛猫が、健康維持のために行ったフィラリア予防で、副作用により体調を崩してしまっては本末転倒ですよね。
ですから、フィラリア予防のお薬は副作用は起こりにくいと考えて頂いて問題ありません。
例えば、次のような症状はお薬の副作用とは関連せずに起こり得ます。
なんとなく元気がなくなる
いつもと様子が違い、なんだか元気がなく見える。
これは、薬剤の影響ではなく、なにか毛に付けられた事が気に入らない、といったケースがほとんど。
毛もカピカピしていますから、なんだかいつもと違う感覚がありそうです。
数日で元に戻る事が多いため、様子をみましょう。
よだれや嘔吐・泡をふくなど
これも薬剤の影響ではなく、薬を付けたところに口が届いてしまい、舐めてしまったケースがほとんど。
薬剤はアルコール系の液体に溶かして作られており、舐めてしまうと、猫にとっては決しておいしい味ではありません。
私は味見をしたことがないので、予防薬の味は分かりませんが、苦いお薬を飲んだ時にも、猫さんは泡をふいたり吐いたりします。
一度であれば、様子をみて大丈夫でしょう。
これは、きちんと猫の舐められないところにお薬を付ける事で防げます。
パンフレットなどには首の後に付けるよう書かれていますが、思っているより後頭部寄りに付けると舐めにくくなります。
薬をつけた皮膚が炎症を起こす
薬剤を溶かしている液体が肌に合わない場合は痒みや赤み、脱毛が起こる可能性があります。
この場合は、薬剤による皮膚の副作用です。
治療が必要なため、動物病院に相談しましょう。
瞳孔の拡大は数日で回復
メーカーからは一時的な瞳孔の拡大が発表されています。
ですが、数日以内に自然に落ち着きます。
様子を見て大丈夫な副作用です。
数日で落ち着かない場合は動物病院に相談しましょう。
明らかに様子がおかしい時は動物病院へ!
お薬が比較的安全に作られていても、体質に合わない事も、稀ですが起こります。
何度も吐く、数日経っても元気がない、ご飯を食べないなど、すぐに改善しない症状が見られたら、動物病院を受診しましょう。
アレルギーのように、体質に合わないという事態はすべてのお薬に起こり得ます。
まとめ
- フィラリアは猫にも感染するため、予防が必要
- 猫に感染すると、突然死を引き起こすことがあり、治療も困難な怖い病気である
- フィラリア予防のお薬は、ノミ・ダニやお腹の寄生虫も駆除できる
- 皮膚に垂らす液体のお薬で、飲ませる必要がなく投薬しやすい
- 春から秋にかけて1ヶ月に1回予防を行い、費用は1回千円代
- フィラリア予防のお薬はたくさんの猫が使用するため、一般のお薬より安全性が高く副作用が起こりにくい
- 副作用は稀だが全くないわけではなく、皮膚が赤くなる、瞳孔が拡大するなどの報告がされている
- 投薬後、いつもと違う様子が長く続く時は動物病院を受診する
猫のフィラリア予防のお薬は副作用が出る事もあります。
ですが、予防せずに感染するとそれ以上のリスクがあります。
必要に応じて予防してあげましょう。
コメント