手術後のエリザベスカラーはいつまで?洋服でもいい?寝る時も外さないで!!

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これから犬や猫の去勢手術・避妊手術を受けられる多くの飼い主さんは、手術後にエリザベスカラーを用意するべきか迷われます。

エリザベスカラーはいつまでに用意しておいた方がいいですか?

実際にエリザベスカラーが必要になる犬猫は全体の半分以下です。

必要になった場合は、手術後から抜糸までの1週間程度、装着しているとよいでしょう。

初めてのエリザベスカラーは、嫌がったり、ごはんが食べにくくなったりすることもあります。

ですが、飼い主の判断でカラーを外してしまうと、縫合ほうごうした傷を舐め壊してしまい、再手術になってしまうことがあります。

この記事では、いつまでエリザベスカラーを付けるべきかと、エリザベスカラー使用中によく起こる困ったできごとの解決策を紹介しています。

自己判断で外す前に、ぜひ参考にしてみてください。

この記事書いた人

動物看護師のもちです。
小さい頃から犬のいる暮らし♪
5頭目になる現在は
トイプードルを飼育中です♪

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手術後のエリザベスカラーはいつまで?基本は1週間から10日

手術後に傷口を気にしてしまう犬猫は、手術後から抜糸までの一週間程度、エリザベスカラー装着していれば大丈夫でしょう。

抜糸がない場合や、抜糸後も傷口を気にするかどうかで、いつまでエリザベスカラーをつけるべきかは数日ほど違ってきます。

手術後に、いつまでつけるようにという指示があれば、その期間は油断禁物です。

不便そうなエリザベスカラーは短時間なら…と外してあげたくなりますが、一瞬の隙でトラブルは起こっています。

まずは、手術後にいつまでエリザベスカラーをつけておくべきかを解説していきます。

スムーズな抜糸なら1週間

スムーズに1週間後に抜糸が行えて、その後に傷口を気にすることがなければ抜糸後はカラーを外して良いでしょう。

抜糸が10日後に指定されていたり、都合が合わず1週間後に抜糸をしないのであれば、抜糸をする日まで装着しましょう。

抜糸後に気にするなら+2日

中には、抜糸したあとの糸が通っていた穴を気にして舐めようとする子もいます。

糸の穴を舐めたからといって、傷口が開くようなことはありませんが、刺激やばいきんにより炎症が起こることがあります。

糸が通っていた穴は1〜2日で塞がりますから、気にする場合は抜糸日+2日まで装着しましょう。

まれに、皮膚の下の組織を縫っている溶ける糸が皮下を刺激して、10日を過ぎても違和感を感じる子がいます。

時間が経過して溶け切ってしまえば、違和感もなくなりますが、抜糸の時に一糸取り残されていた可能性もありますから、一度診てもらう方が安心です。

抜糸が必要ない場合は10日

オス猫の去勢手術や抜糸不要の縫合を行なった避妊手術では、10日ほど装着できれば安心です。

10日後に傷口のチェックに通院し、先生のオッケーが出たら、カラーを外すとよいでしょう。

通院が負担となるために、経過観察で来院する予定がない場合は、同じ様に10日後にカラーを外してみて、傷口を気にしなければ終了でよいでしょう。

気にするようであれば、動物病院に相談しましょう。

知らないうちに自己抜糸!?油断禁物

傷口を気にしなかったからといってカラーを外していると、飼い主さんも気付かない間に自分できれいに抜糸をしてしまう、上手な猫さんがいます。

大抵は抜糸で来院された時に発覚します。

タイミング悪く傷が閉じる前であったり、ムリに糸を歯で引っ張ると怪我をする可能性もありますから、手術後はいつもより、よく様子をみましょう。

気にしていないように見えても、飼い主さんがそばにいないと気にし始める子もいます。

少しでも気にする素振りそぶりがあれば、目を離すときはエリザベスカラーを装着するのがベストです。

手術後にエリザベスカラーをレンタルしている動物病院も

貸し出し用のエリザベスカラーを用意していて、手術後に傷口を気にする子には、装着して退院させる動物病院もあります。

エリザベスカラーはそれなりの値段がしますし、1度しか使わない可能性があるため、レンタルできればとても助かりますね。

無料で貸し出ししている動物病院もあれば、500円〜レンタル料金がかかる動物病院もあります。

販売用を用意している動物病院もあります。

当院も、以前は無料で貸し出していましたが、ほとんど返却されない事態におちいり、泣く泣くレンタル料の請求をしています。

借りたものは必ず返却してください(T_T)

衛生面への配慮やレンタルしても返却されないなどの背景から、販売用のみを取り扱っている動物病院もありますので、事前に確認しておくと安心です。

エリザベスカラーは動物病院だとサイズぴったり

動物病院でエリザベスカラーを用意すると、プロのスタッフが愛犬・愛猫にぴったりのサイズを選びます!

ペットショップで購入したらサイズが合わなかった、どれくらい首回りに余裕をもたせて留めたらよいか分からない、といった不安も取り除けます。

レンタルも販売も、動物病院で用意しているデザインからしか選べず、在庫切れの場合は提供できませんので、ご自身でも準備できるよう購入場所の検討はしておきましょう。

病院とおうちでは傷口を気にする気にしないが違うことも

『病院で傷口を気にしたために、カラーを装着したが家では気にしない』、または『病院で傷口を気にしなかったが、帰宅したらすごい舐める』といったことがあります。

手術後に安静にするために入っていた狭いケージではヒマをもてあまし、傷口を舐めてカラーをつけられたが、自宅では全く気にしないパターン。

または、病院では緊張感があって傷口が気にならなかったが、家に帰ってリラックスしたら、傷口が気になり始めたパターン。

後者はあわててエリザベスカラーを買いに走ったり、病院に電話をされる飼い主さんがいます。

事前に動物病院からエリザベスカラーをレンタルできるのかの確認や、購入場所の検討をしておきましょう。

レンタル用はきちんと洗浄・消毒を行なってから貸し出しますが、中古に抵抗がある方には向いていません。

在庫があれば、もちろんサイズがぴったりのものをスタッフが選びますが、デザインなどは選べませんのでご了承下さい。

手術後のエリザベスカラーを嫌がるときのおすすめ

手術後にエリザベスカラーを着けるのが初めて、というわんちゃん猫ちゃんはエリザベスカラーを嫌がることがあります。

もちろん、なんなく生活できる子もいます。

エリザベスカラーを付けたことによって起こりがちな、わんちゃん猫ちゃんが嫌がるポイントを次にまとめました。

  • お皿からの食事で口がごはんに届きにくい
  • カラーがぶつかって室内が歩きにくい
  • カラーのふちが体に当たって痛そう
  • 寝るときに当たって寝心地が悪い
  • サイズが合わずカポカポしている
  • カラーを外したくてずっと手で掻いて取ろうとしている
  • カラーで周りが見えにくい

それぞれの悩みを解決するためのポイントをひとつずつ解説していきますので、すぐに外してしまうのはちょっと待って下さい。

ごはん食べるときはお皿の位置を高く♪

水飲みやごはんのときに、カラーのふちが当たってお口まで届かず、ズズズズズーっとカラーでお皿を押しちゃってる姿も。

かわいぃ(゚∀゚)♡

カラーが邪魔でうまくごはんや水にお口が届かない時は食器をペット用のテーブルに乗せたり、空き箱に乗せたりしてあげることで一気に食事がしやすくなります。

我が家ではこちらのテーブルを使用しています。

カラーが床に当たる前にお皿におくちが届くため、食べやすくなります。

こちらのテーブルは、お皿の滑り止めマットも付属していますよ。

病院では、ケージにテーブルを入れると狭くなったり圧迫感が出ますから、お皿の底にもうひとつお皿を貼って高さを出したり、食器を箱の上に乗せたりしています。

ぶつかったり寝心地が悪いなら柔らかいカラーがおすすめ

病院で汎用はんようされているエリザベスカラーは強度が強い、硬いプラスチック製のものが一般的で、慣れるまでは室内でガコンッとぶつかることが多々あります。

傷口を気にした時に、カラーのふちが体の皮膚にこすれて肌を傷つけてしまうこともあります。

器用にカラーを使いこなしふちで傷口を掻く強者つわものもおりますが…

かゆくて(*ノω・*)

硬いカラーに違和感があり、寝るときにしっくりこない様子をみて、心配になる飼い主さんもいます。

そういったお悩みには、こちらのデザインもかわいい布製のエリザベスカラーがおすすめ。

柔らかい素材のため、ぶつかっても大きな衝撃はなく、狭いところもいつもと変わらず通れます。

なんと、XSからLサイズまで同一価格でリーズナブルながら高い評価を得ています!

マジックテープが横長に縫い付けられているため、丁度よい位置でぴったりに留めることができます。

カラーがとれず苦しくない丁度よい位置とは

ちなみにですが、カラーは首輪と同様、カラーと首の隙間に指2本入るくらいが丁度よい位置です。

きつ過ぎても苦しく、緩すぎると外れてしまいます。

微調整ができないホックタイプのカラーで位置がしっくり来ない時は、病院ではよく、ホックを使わずに養生テープなどで留めています。

丁度いい位置に留めたのに根性で外してしまうくらいカラーが嫌いなワンちゃんねこちゃん、周りが見えにくいカラーが苦手なワンちゃんねこちゃんは、お洋服を着せてもよいでしょう。

エリザベスカラーが苦手ならお洋服でも代用可能!

手術後に、これを着せて下さい。と洋服を持参される方もいらっしゃいますよ。

カラーの形や視界の狭さなど、カラー生活がどうしても慣れないワンちゃんねこちゃんには、手術後用のお洋服もあります。

逆に、お洋服が苦手なワンちゃんねこちゃんには、洋服を着せた瞬間にカチコチに固まって動けなくなった、という不思議な反応を示す子もいます。

そういった場合にはカラーを再度試すか、時間をかけて洋服に慣れてもらうしかないでしょう。

動物病院でよく選ばれる手術後用のお洋服はこちらです。

伸縮性が高いため、着せやすく、脱ぎにくくなっています。

今のところ、体の柔らかいねこちゃんであっても、自分で脱いでしまった、という経験はありません。

おトイレも来たまま、洋服を汚すことなくできる設計になっています。

ダックス用(胴長用)も用意されていて、サイズがとっても豊富なため、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。

ですが、伸縮性が高いため、比較的、合いやすくできています。

レンタルしている動物病院もありますが、着回しに抵抗がある方は、ご自身で用意されるとよいでしょう。

寝るときやお留守番中はぜったいに外さないで!

1番多いのは、寝るだけだからとエリザベスカラー外して、朝起きたら傷口が大変なことになっていた!という事故です。

寝にくそうだからといった理由で、寝る間くらいはとエリザベスカラーを外し、飼い主さんも寝ていたら、夜中にペットが起きだして傷口を気にして舐めていて、翌朝、あわてて来院されます。

朝までグッスリ寝続けているとは限りませんので、夜であっても目を離す場合は油断禁物です。

まとめ

  • 手術後のエリザベスカラーをいつまで付けるかは状況により多少変わるが基本は1週間
  • いつまで付けるように、という指示があった場合にはそれに従い、期間中は油断しない
  • 手術後にエリザベスカラーをレンタルや販売している動物病院もある
  • エリザベスカラーを嫌がることもあるが、飼い主の判断で外したことによる事故も発生しているため、外さずに対処する
  • カラーをしたままでは食事をしにくい場合は、食器を低いテーブルや箱に乗せるなどすると食べやすくなる
  • 柔らかい素材のエリザベスカラーや洋服タイプも販売されているので、そちらを検討する手段もある
  • 寝る時や留守にする時など、目を離す時は絶対にエリザベスカラーを外さない

手術後のいつまでエリザベスカラーを着用すべきか、といった内容から、エリザベスカラー装着中によく起こる悩みの対処についてまとめました。

ちょっとの工夫で解決できる「困った」がたくさんありますから、外そうか迷ったときはぜひ、参考にしてみて下さい。

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